使いまわし自在! ズッキーニのかしこい選び方&便利な使い方を徹底伝授
料理は毎日の生活に欠かせないこと。食材はできるだけ上手に買い物して、さまざまなメニューに使いこなしたいものですよね。
今回ご紹介するのは、初夏から夏にかけて旬を迎えるズッキーニ。近年、生産量が増加している野菜で、一般家庭でもすっかりおなじみになりましたよね。収穫のしやすさなどから、比較的価格が安定しているのもうれしい点です。
料理と家計の負担を減らすため、いまおいしい&お手ごろな野菜を使ったお役立ち術を、料理研究家の近藤幸子さんに教えてもらいました。お買い得なときにまとめて買って、使い回すのがおすすめです!
おいしいズッキーニを選ぶには太さと皮をチェック!
ズッキーニ、おいしいですよね! でも、グリルするだけ、炒め物に、など調理法がワンパターンになってしまうことも…。
近藤さん:ズッキーニは、クセや苦みがなく、子どもにも食べやすい野菜の一つです。クセがない分、和洋中どんな料理にもよく合うので、上手に保存しておくと、いろいろな料理に使えて、調理もラクになりますよ。
まずは、基本の選び方から教えてもらいます。
近藤さん:太さが均一なものを選びましょう。太すぎないこともポイントです。表面は傷がなく、張りとツヤがあるものがいいですね。また、ヘタは切り口が乾いていなくて、みずみずしいものが新鮮な証拠です。
なるほど、今日から見るポイントが変わりますね! これで迷うことなく新鮮でおいしいズッキーニを選ぶことができそうです。
ズッキーニは冷凍保存や天日干しでおいしさアップ&時短調理!
旬のズッキーニは、1本から買えることが多いですが、お買い得な日にまとめて購入するのがおすすめ。でも、たくさん購入したものの、結局食べ切れずに冷蔵庫の中でムダにしてしまった…となってはもったいない!
そこで近藤さんに、手間は最小限に、 ズッキーニをまとめて下ごしらえしておく方法をお聞きしました。買ってきてその日のうちに一気に作業してしまえば、必要なときにすぐ使えて便利なだけでなく、時短につながるのもうれしいですね!
近藤さん:ズッキーニは水分が多いので、温かいところに置いておくと傷みやすいです。そのまま保存する場合は、必ず冷蔵庫に入れましょう。また、薄切りにして冷凍保存するほか、天日干しにするのもおすすめです。天日干しにすると、余分な水分が抜けて、ズッキーニのうま味や甘みが驚くほどギュッと凝縮されます。歯ごたえも変化し、シャキシャキした噛み応えのある感触に。炒め物などに使えるほか、そのままフライパンで焼いて塩やオリーブ油をふりかけるだけでも「これぞ旬の味わい」といったおいしさがあふれます。
◆冷凍保存の方法
ズッキーニを水で洗い、水気をとったら、そのまま好みの大きさにカットし、保存袋に入れ、できるだけ空気を抜いて密閉して冷凍庫へ。下ごしらえはいりません。切り方は輪切りのほか、小さめの角切りなどでもOK。冷凍状態のまま直接フライパンや鍋に入れて調理できるので、とっても便利です。冷凍庫で2週間ほど保存できます。(※1)
◆天日干しの方法
ズッキーニを水で洗い、水気をとったら、5㎜幅程度の薄切りにし、ざるや網の上に重ならないように並べて天日干しします。天気のよい日なら半日~1日程度でセミドライの状態に。干し終わったら、保存袋に入れて冷蔵庫で3~4日ほど保存できます。(※2)
こうしておくと、ズッキーニの味わいが増すのはもちろん、使いたいときに包丁不要ですぐに使えて、とっても便利! 時短調理にもつながります。
また、天気の悪い日などはオーブンを使うのもおすすめ。天日干しの要領で天板の上に並べたら、100℃で1時間ほど様子を見ながら加熱します。
ズッキーニは生はもちろん、煮ても炒めてもよし! アレンジ無限大
近藤さんに、ズッキーニを使った朝・昼・夜にそれぞれぴったりのレシピを教えてもらいました。生で食べるレシピはもちろん、冷凍保存と天日干ししたズッキーニも使います!
◆夜:生のズッキーニを使って
「フレッシュズッキーニとクリームチーズのごちそうサラダ」
■材料(2~3人分)
ズッキーニ 1/2本
サラダクラブ ライトツナ(フレーク) 1袋(80g)
クリームチーズ 30g(なければ粉チーズ 大さじ1)
サラダクラブ フライドオニオン 1袋(10g)
Qummy 国産たまねぎドレッシング 適量
■作り方
1.ズッキーニはピーラーで縦方向に薄くスライスする。
2.ライトツナは軽く油を切る。
3.器に①と②を盛り、クリームチーズを手でちぎってのせ、フライドオニオンをちらし、ドレッシングをかける。
火を使うこともなく、見た目もオシャレな一品があっという間に完成しました! 生のズッキーニはシャキッとした食感でみずみずしくクセも少ないので、ツナやクリーミーなクリームチーズと相性抜群! カリカリのフライドオニオンもいいアクセントで、子どもたちにも喜んでもらえること間違いなし。おもてなしにもぴったりの1皿です。
※クリームチーズがない場合は、代わりに粉チーズ大さじ1程度をふりかけても、おいしく味わえます。
◆朝:冷凍しておいたズッキーニで
「冷凍ズッキーニとたっぷり野菜のミネストローネ」
■材料(2~3人分)
冷凍ズッキーニ 1/2本
にんじん 1/2本
玉ねぎ 1/2個
キユーピー3分クッキング 野菜をたべよう!ミネストローネの素 1袋
水 400cc
■作り方
1.にんじんと玉ねぎは皮をむいて1cmの角切りにする。
2.鍋に①と水を入れて火にかけ、弱火で煮る。
3.野菜に火が通ったら、ミネストローネの素を加えて柔らかくなるまで煮込む。
4.冷凍したズッキーニを加えて3分間煮込む。
切って冷凍しておいたズッキーニを使うことで加熱時間が短くなるので、忙しい朝にぴったり! 合わせたにんじんやたまねぎはしっかり火が通りやわらかくなるので、野菜が苦手な子どもも食べやすくなります。目玉焼きやトーストを添えれば、バランスのいい朝食に。野菜のうま味 が溶け込んだトマト味のスープで、ご飯にもよく合いますよ。
◆昼:干しておいたズッキーニで
「天日干しズッキーニと豚バラのオイスター焼きそば」
天日干ししたズッキーニをオリーブオイルで炒めます。豚バラ肉を加えてさらに炒め、少量のしょうゆで味つけしたら、中華麺を加えてまた炒めます。ズッキーニのうま味と豚バラ肉のコクで、味つけはしょうゆだけで十分! いつものソース味と違うさっぱりとした味わいに、子どもたちの食も進みそうです。
近藤さん:ズッキーニは炒める、焼く、揚げる、生で…と、どんな調理法でもおいしい野菜。冷凍したり、干したりして保存すれば、さらにアレンジが広がります。上手に保存して、いろいろな料理に使ってみてくださいね。
これから本格的な旬を迎えて、ますますおいしくなるズッキーニ。賢く保存して、朝、昼、夜のさまざまな献立に使いこなしたいですね!
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近藤幸子さん
料理研究家、管理栄養士。料理教室「おいしい週末」主宰。料理学校でアシスタントと講師を務めた後、料理研究家として独立した。著書に「丸めないハンバーグ、包まないシュウマイ。ラクラク2ステップ料理107」(文化出版局)、「味が決まる! レシピがいらない中火で8分蒸し」(家の光協会)、「やめレシピ がんばらなくてもおいしいごはん」(主婦と生活社)などがある。
(※1)解凍は冷蔵庫で行うことをおすすめします。解凍後はその日のうちに調理して召しあがってください。
(※2)使用したズッキーニや干す度合い、保存状態により早く傷むことがあります。色やにおいを確認し、味が悪いときは食べるのをやめましょう。
※商品情報はQummy便り掲載開始時点での情報です。掲載商品は予告なく販売終了する場合がございます。
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QummyオリジナルQummy 国産たまねぎドレッシング 200ml|キユーピー200ml540円(税込)
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フライドオニオン 10g|サラダクラブ10g108円(税込)
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ライトツナ(フレーク) 80g|サラダクラブ80g221円(税込)