夏野菜代表のトマトが使える! いますぐマネしたい小ワザ満載レシピ
ムシムシ、じめじめしたシーズン。こんな季節は食欲が減退するし、料理をするのがおっくう…という日もきっと増えちゃいますよね。
そんな時こそ取り入れたいが、さっぱり、みずみずしい旬のトマト。馴染み深い野菜で、手軽に使えて便利ですよね。彩りを添えてくれるという点でも、食卓に並ぶ頻度が高い野菜なのではないでしょうか。
そこで今回は、料理研究家の近藤幸子さんに、トマトのおいしさを最大限に生かした簡単レシピを教えてもらいました。おいしいトマトの選び方や便利な保存方法も聞いたので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
おいしいトマトの上手な見分け方
まずは、基本の選び方を教えてもらいました。
近藤さん:皮にハリとツヤがあり、鮮やかな色をしているものを選びましょう。ヘタをチェックするのもポイント。緑色が濃く、ピンと元気なものが新鮮です。ヘタがしおれていたり、黄色っぽく変色しているものは鮮度が落ちていることが多いんですよ。また、身の底の部分に「スターマーク」といわれる筋が均等に入っているものは、特におすすめです。
いつもはヘタまで見ずに買っていた、という方も多いのではないでしょうか? この見分け方を知っておけば、買った後にガッカリすることもなくなりそうですね。
ちなみに、最近はさまざまな種類のトマトを見かけるようになりました。どんな風に使い分けたらいいのでしょうか?
近藤さん:大玉・中玉トマトは、皮が薄く、果肉も柔らかいので生食向きで、パスタや炒め物など、加熱してもおいしく、万能です。フルーツトマトやプチトマトは甘みを楽しめるので、そのまま生で食べるのがおすすめ。イタリアのトマトの代表品種で、やや縦長の形の「サンマルツァーノ」は、加熱するとうま味が増し、とろみが出るので、パスタのソースなどに使うといいですよ。
なるほど、料理によってトマトを使い分けることで、いっそうおいしく食べられるんですね!
トマトのうま味を引き出すには「冷凍保存」がベスト
旬のトマトは、箱買いなどでまとめて購入すると少しお安くなることも。お得にゲットしたら、新鮮なおいしさをなるべく長く保ちたいですよね。ということで、近藤さんにおすすめの保存方法を伺いました。
近藤さん:トマトはまとめて下ごしらえをして保存しておくと、汎用性が高く、和洋中のさまざまな料理にサッと使えるのですごく便利です。買ってきたその日に一気に下ごしらえをしてしまえば、後で「あのときの自分、ありがとう」と思うこと間違いなしですよ。
おすすめは冷凍保存。実は、トマトは冷凍するとうま味が凝縮され、味が出やすくなります。加熱するときも火が通りやすくなるので、時短調理にもつながります。
◆冷凍保存の方法
まずトマトを水で洗い、水気をよく切ります。丸ごとの場合は、ヘタをくり抜いて除き、そのまま保存袋に入れるだけ。1つずつラップで包む必要はありません。ミニトマトも同じ方法で丸ごと冷凍できます。
切って保存する場合は、トマトを水で洗って水気を取った後、ヘタを除いて2~3cmほどの角切りにして保存袋に。どちらの場合もできるだけ空気を抜いて密閉して冷凍庫へ入れましょう。調理する際は解凍せず、冷凍のまま、直接フライパンや鍋に入れて調理してOK。冷凍庫で2週間ほど保存できます。(※1)
近藤さん:冷凍保存したトマトは、加熱する料理に使えばすぐに崩れて短い時間で調理できます。また、そうめんのつゆや冷製パスタなどの冷たい料理に、氷の代わりとして凍ったまま使うのもおすすめ。料理にトマトの味をしみ込ませつつ、冷やす役割も果たしてくれて一石二鳥です。凍ったまま食べても、シャーベットのようにおいしく味わえますよ。
ということで、さっそく冷凍保存したトマトを使用したレシピを紹介していただきました。「こんな料理にも使えるの!?」と、驚くこと必至です。
「冷凍トマトの冷製サラダパスタ」
■材料(2人分)
冷凍したトマト(角切り) 1個分
サラダ用スパゲティ(太さ1.2mmのカッペリーニ) 150g
Qummy 国産たまねぎドレッシング 大さじ4
生ハム 4枚
サラダクラブ 緑黄色野菜のサラダ 1袋(90g)
■作り方
1.サラダ用スパゲティは表示どおりにゆでる。ゆで終わったら、冷水で洗ってぬめりを取り、流水で冷やして水気をよく切る。
2.1にドレッシングを加えてあえる。
3.2に手でちぎった生ハム、サラダを加えてあえる。
4.3に冷凍トマトを加えてあえる。
トマトのみずみずしさと玉ねぎ風味のドレッシングがさっぱりとした味わいでベストマッチ! 暑い日も食が進む一品です。生ハムの塩気がきいていて、いろんな野菜をおいしく食べられるのもいいですね。凍ったトマトのおかげで、ひんやり感も長くキープされます。
ご飯にスープに! まだまだ使える冷凍トマト
近藤先生によると、冷凍トマトは、他にもいろいろな料理に使えるのだとか。ということでもう2品、レシピをご紹介します!
「冷凍トマトの炊き込みご飯」
■材料(4人分)
冷凍したトマト(丸ごと) 1個
米 2合
サラダクラブ ガルバンゾ(ひよこ豆) 1袋(50g)
塩 小さじ1
オリーブオイル 大さじ2
にんにく 1かけ
■作り方
1.米は研ぎ、水2合分(分量外)を加える。そこから大さじ2の水を除き、30分ほど浸水させる。
2.1に残りの材料を全て加え、通常通りに炊く。
3.炊き上がったら、トマトとにんにくを崩しながら、よく混ぜる。
トマトの酸味と甘みがお米にしみて、味わい深い洋風の炊き込みご飯になりました! ホクホクとしたガルバンゾ(ひよこ豆)の食感と、にんにくの風味が絶妙なアクセントになっています。
近藤先生:ポイントは、トマトから出る水分を考慮して、浸水時大さじ2の水を除くこと。こうすると、ご飯がベチャッとならずに炊くことができます。カレーのときのご飯にしたり、オムレツをのせてオムライス風にするのもおすすめ。お好みで刻んだベーコンを入れてもおいしいですよ!
「冷凍トマトと夏野菜のスープ」
■材料(2人分)
冷凍したトマト(角切り) 1個分
かぼちゃ 100g
オクラ 4本
キユーピー3分クッキング 野菜をたべよう!和風スープの素 1袋
水 300cc
■作り方
1.かぼちゃは7~8mmの厚さに切り、分量の水に加え、柔らかくなるまで3~4分煮る。
2.1に1㎝の幅に切ったオクラ、和風スープの素を加え、弱火で3分間煮込む。
3.火を止めて粗熱を取り、冷凍トマトを加える。
旬のトマトのおいしさあふれるスープが、あっという間に完成しました! かつおと昆布のうま味を合わせたしょうゆベースと鶏のコクを感じる和風スープが、トマトなど夏野菜の味わいを引き立てています。
こちらも炊き込みご飯と同じく、トマトから出る水分を考えて、スープの水は少なめで調理するのがコツ。冷たい料理の場合、少し味が濃いめの方がおいしく感じるので、こうすることでちょうどいい味になるそうです。
近藤先生:トマトは冷凍して保存しておくと甘みやうま味が増し、パスタやご飯、スープ、炒め物などにそのまま使えてとっても便利。いつも生のまま食べていたという方も、ぜひ試してみてください。
冷凍しておいたトマト1つで料理のレパートリーがこんなに広がるなんて! トマトの特売日には「ちょっと多め」に購入したくなりますね。あなたのお宅でもぜひ真似してみてください。きっとトマトのおいしさと便利さをさらに実感できるはずです!
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近藤幸子さん
料理研究家、管理栄養士。料理教室「おいしい週末」主宰。料理学校でアシスタントと講師を務めた後、料理研究家として独立した。著書に「丸めないハンバーグ、包まないシュウマイ。ラクラク2ステップ料理107」(文化出版局)、「味が決まる! レシピがいらない中火で8分蒸し」(家の光協会)、「やめレシピ がんばらなくてもおいしいごはん」(主婦と生活社)などがある。
(※1)解凍は冷蔵庫で行うことをおすすめします。解凍後はその日のうちに調理して召しあがってください。
※商品情報はQummy便り掲載開始時点での情報です。掲載商品は予告なく販売終了する場合がございます。
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QummyオリジナルQummy 国産たまねぎドレッシング 200ml|キユーピー200ml540円(税込)
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緑黄色野菜のサラダ 90g(2~3人前)|サラダクラブ90g(2~3人前)204円(税込)
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ガルバンゾ(ひよこ豆) 50g|サラダクラブ50g162円(税込)