頑張りすぎなくてOK! 医師に聞いた朝食のメリット
忙しい、お腹が空かないなどの理由で「朝食」をスキップしてしまう人は多いのではないでしょうか。しかし朝食を食べるか否か、またどのような朝食を取るかで一日のパフォーマンスに大きく影響するようです。今回は医師の石原新菜さんに朝食のメリットやおすすめの食卓・習慣についてお話を伺いました。
目次
朝食のメリットは?
①代謝上がる・体温が上がる
②脳が活性化
③エネルギー源が取れる
④腸の働きを整える
石原:朝起きたときに頭がぼーっすることはありませんか? それは代謝・体温の低さと脳が活性化してないことが原因です。朝食で栄養素を取り入れることで代謝がアップし、それがエネルギーに変わります。また朝食をとることは、噛むことで脳の血流が向上し活性化することに加え、腸が刺激され便通にもつながります。
石原:とくに成長期の子供は、からだと脳の細胞をつくるための栄養素を取り入れる必要があります。そのため朝食は必須です。朝食を取るか否かで授業に取り組む集中力やテストの点数にも影響するとも言われています。
どんな朝食がいいの?
石原:和食中心の食卓が理想的です。近年では食の洋風化や時間短縮のためパンやシリアルなどのが主流になってきました。しかし、日本人と欧米の消化能力は異なるため、昔から日本人に親しまれてきた和朝食のほうが、からだには良いです。和朝食というと少しハードルが高く感じるかもしれませんが、味噌汁・ごはん・納豆だけでも十分。特に味噌汁は、味噌自体に、アミノ酸、ビタミン・ミネラルが含まれ、しかも発酵食品なので、腸内環境にもよいです。
朝の目覚ましのコーヒーはOK?
石原:1日1〜2杯ならOKです。でもコーヒーはからだを冷やすため飲みすぎは注意。コーヒーがやめられない人は、冷え抑制のためにシナモンパウダーを加えてみてください。またコーヒーの代わりにおすすめなのは、からだを温めるココア・しょうが紅茶・甘酒です。
朝食を食べる以外に、おすすめの朝習慣は?
おすすめの朝習慣
☐太陽の光を浴びる
☐ストレッチをする
☐シャワーを浴びる
石原:朝起きたらまずカーテンを開けて太陽の光を浴びましょう。太陽を浴びると分泌されるセロトニンは、陽が沈むと昼間作られたセロトニンを材料にメラトニンを分泌し始めるので、一日のリズムが整います。またストレッチやウォーキングなどの軽い運動をすることで血流がよくなります。時間がなければ朝、布団の上で伸びをするだけでも構いません。最後に、朝シャワーもおすすめです。お湯を浴びることでからだの血流が促進され、気になる朝のむくみが解消されます。
朝食を食べると、1日の過ごし方が変わりそうですね。ぜひ実践してみてください!