ポイントは冷蔵庫とキッチンの整理整頓!「料理上手」になるための7つのステップ
「料理上手とは、“手際よく調理を進め、購入した食材を最後まで使い切り、おいしい食事を気分よく作ることができる人”!料理上手になる第一歩は、キッチンと冷蔵庫内を整理整頓し、無駄を減らすことが鍵になります」と語るのは英国認定ホリスティックコーチの資格を保有し栄養指導者として活躍するAYUMIさん。
今回はAYUMIさんに、料理上手になるための7つのステップをお聞きしました。
目次
ステップ①調理台だけは常に何も置かないで。
AYUMIさん:「料理上手になるために、調理台だけは常に何も置かないように意識しましょう!料理をするスペースがなければ、手際よく調理することができません。料理する際のスペースがないほど、食材を探したり、調理中のおたまを置く場所に迷ったり、料理の速度は遅くなります。料理し食事が終わったら、調理台だけはスペースを常に確保しきれいに保つ意識を持ちましょう。調理台にいつもスペースがあり、きれいであれば、集中して料理に取り組めるようになり、仕上がりにも差が生まれますよ。また忙しく調理台に物が置いてある時は、料理を始める前に何も置かない状態を作ってから料理をはじめてください」
ステップ②冷蔵庫は1週間に一度、パントリーは半年に一度一掃して。
AYUMIさん:「まずは一度全てのキッチンにある食材、冷蔵庫の中のものを一気に取り出して確認しましょう!機能的で把握しやすいキッチンを作るには、整理整頓が重要です。賞味期限が切れたもの、中に何が入っているかわからないものがどんな家庭にも潜んでいます。冷蔵庫は1週間に一度、パントリーは半年に一度一掃して、よく使うものだけを手元に置く習慣を身につけましょう。料理をする際にも“あれはどこにあったかな”と探し回る必要がないように、全て把握できる範囲内、かつ手が届く場所に配置にしてください。いただきものをもらったら積極的に優先して使うようにしたり、数の多いものはお友達とシェアしたりする意識もしましょう。冷蔵庫、パントリーは食品の一時保管の場所です。停滞させるのではなく、流れを作ることで気持ちにも余裕が生まれ、気分が上がり、結果、気持ちよく料理ができるようになりますよ」
ステップ③賞味期限が近づいた食品は冷蔵庫の前に置いて。
AYUMIさん:「せっかく購入した食品を食べ忘れてガッカリしてしまった経験がある方も多いはず。昨日の夜ご飯の残り、賞味期限が近づいているヨーグルト、元気がなくなったほうれん草など、早めに食べきる必要がある食品を冷蔵庫の手前、中央に保管することを決めてください。最初に食べきる必要のある食品を冷蔵庫の手前、一番最初に目に入るところに入れておくと、食品を食べ忘れて廃棄することが減り、精神的にも安心することができます」
ステップ④冷蔵庫内をゾーンごとに使い分けて。
AYUMIさん:「通常、冷蔵庫の奥のゾーンより、手前のゾーンはドアの開け閉めの影響で温度変化の影響を受けやすいです。温度変化の影響を受けやすい生の肉や乳製品などは、チルド室や冷蔵庫の奥、飲み物など、温度変化の影響を受けにくいものは、扉や扉の近くに保管しましょう。また、家庭によっては『朝食ゾーン、おやつゾーン、キッズゾーン、食事の準備ゾーン』を作っておくのもよいです。出入りする食品の配置が決まり、家族の誰もが管理できるようになりますよ」
ステップ⑤食品を透明な容器に移し替え、保管して。
AYUMIさん:「食品を購入した時の袋やプラスチック容器のまま保管すると、中に食品が半分入っている場合、その食品の残っている量を把握できず、食べきることができなかったり、保管場所を多くとってしまうことも。食品を購入し、袋を開けて一部を使用したら、残りの食品は瓶や透明な容器に移すことがおすすめ。食品を整理し、最後まで食べきるには、常に食品の量と状態を把握しておく必要があります。中身が見える透明な容器は、その食品が何だったかと、残りの量や状態を把握することができ、毎日の調理に取り入れることができます」
ステップ⑥残り物を入れる、余白スペースを持つ。
AYUMIさん:「キッチンのパントリーも冷蔵庫の中も、“何も置かないスペース”を持つようにしてください!せっかくキッチンを整理をして良いルーティーンができたのに、イレギュラーな残り物や、いただきもの、家族のお祝い事の残りが出た時に、どこに配置していいか分からずぐちゃぐちゃになってしまった…。という経験があるのはあなただけではありません。キッチンの収納、パントリー、冷蔵庫内に『残り物を入れる場所』を確保して置きましょう。その場所には通常、何も入っていないかもしれませんが、いざ必要な時に気分よく対応できる場所です。余白スペースは誰にも邪魔されないようにしっかりとカゴを配置するかラベルで書いておきましょう。」
ステップ⑦シンプルに保ち続けて!
AYUMIさん:「料理をすることが楽しくなると、豪華なキッチン用品や、お皿、器具などが欲しくなったり、必要に感じたりします。しかし目新しいものを購入する前に、すでに持っている調理器具を使いこなすことに集中してください。料理上手になればなるほど 、既に十分な調理器具を持っていることや、料理にそれほど多くの調理器具が必要ないことが、分かってきます。キッチンも冷蔵庫内もシンプルに保ち続けることこそが成功の鍵です。何かが欲しくなったらもう一度キッチンを一掃して、シンプルであり続けることを大切にしてください」
みなさんも、AYUMIさんの提唱する7つのステップを参考にして「料理上手な人のキッチン」をめざすのはいかがですか?