季節の変わり目はやる気がでない、眠たい…。春不調をケアする4つの方法

美容・健康
2023年4月6日
季節の変わり目はやる気がでない、眠たい…。春不調をケアする4つの方法

春先は、日中はあたたかいのに朝晩は冷える日が多いですね。寒暖差が大きい季節の変わり目は、体調も不安定になりやすいので、いつにもまして、自分のからだを気づかってあげたいもの。

今回は、内科医の石原新菜先生に「春不調をケアする方法」を教えてもらいました。

目次

季節の変わり目はどんな不調が起こる?

石原:「季節の変わり目は、朝晩の寒暖差が激しく、気圧の変化も大きい時期。この寒暖差と気圧変動は体調不良を引き起こすきっかけになります。頭痛やめまい、動悸、耳鳴り、下痢、むくみ、冷え、しびれ、腰痛、疲れが取れない、だるい、食欲がない、眠れないなどの症状を訴える方が多いです」

季節の変わり目に不調が起こりやすい人の特徴

□ 仕事や家事で忙しい人

□ ストレスに感じやすい人

□ 頭痛持ちの人

□ 睡眠不足の人

□ 運動不足の人

□ 肩こりや眼精疲労が気になる人

春不調をケアする4つの方法

石原:「気候の変化は避けられませんが、自律神経のバランスを整えることで、症状を緩和できます。ここでは今日からできる春不調ケアをご紹介します」

 1.睡眠

睡眠

石原:「まず、睡眠をしっかりとることが大事です。最低6~7時間は寝てください。しかし、『眠りたいのに眠れない』という人も多いのではないでしょうか。その悩みには「冷え」が大きく関係しており、『冷え』を治すことで『ぐっすり快眠』が手に入るといわれています。春先の夜はまだ寒いので、湯たんぽや腹巻などを用意することや、この後ご紹介する入浴法などを行って、温めることが良質な睡眠の秘訣になります」

 2.お風呂

お風呂

石原:「自律神経を整えるためには、毎日湯船につかるようにしたいものです。お風呂の温度は、少し汗が出てくるくらいが自分に合っている証拠。体が温まっているかどうかは、汗がジワッと出てくるかどうかで判断できるからです。それくらいの温度が効果的なのです。少し熱めの41~42℃の湯に全身で10~15分入ると、かなり汗が出るので、これもおすすめ。また炭酸系の入浴剤を入れて、リラックスしながら血流をよくするのもよいでしょう」

 3.ストレッチ

ストレッチ

石原:「寝る前に体をほぐしてあげることが大切なので、毎日行えるくらいの簡単なストレッチを習慣にしてください。あぐらをかいて膝を床に近づけるストレッチや開脚など、骨盤のストレッチがおすすめです」

 4.腹式呼吸

腹式呼吸

石原:「自律神経を整えるのにとても大切なのが『呼吸』。日中浅い呼吸になっているので、寝る前は長く吐くことを意識しましょう。おすすめは、仰向けになって目を閉じて8〜10回行う『腹式呼吸』。腹式呼吸は自律神経を刺激し、副交感神経をオンにしてくれるので、心身をリラックスさせる効果があります。まさに睡眠の質を上げるのにぴったりの呼吸法なのです」

生活習慣を見直すことで、「春不調」を緩和することはできそうですね。その生活習慣の一つが食事なので、食事も大切に。今回ご紹介したことを普段から心がけていると、日本の激しい気候の変化に負けない体を作ることができます。ぜひ実践してみてください!

石原新菜(いしはら にいな)先生

イシハラクリニック副院長。医学生の頃から自然医学の基礎を養い、現在は漢方薬処方を中心とする診療を行うかたわら、テレビ・ラジオへの出演や、執筆、講演活動なども積極的に行い、「腹巻」や「生姜」などによる美容と健康増進の効果を広めることに尽力している。二児の母、また女性としての視点からアドバイスにも定評がある。

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